健康食品/サプリ業界のM&A動向・メリット・積極買収企業を紹介!

健康食品/サプリ業界のM&A動向・メリット・積極買収企業を紹介!

健康食品・サプリ業界は、近年の健康志向の高まりから競争が激化しています。同業種間によるM&Aや投資目的のファンドM&Aなどもみられ、業界全体でM&Aが活性化しています。本記事では、健康食品・サプリ業界のM&A動向・メリット・積極買収企業を紹介します。

健康食品/サプリ業界とは

健康食品/サプリ業界とは

健康食品・サプリ業界とは、健康や美容に効果が期待される製品を開発・販売する企業が置かれている業界です。業界の競争環境は激化しており、各企業の競争のもと、様々な健康食品・サプリ製品が生み出されています。

健康食品・サプリ業界は若い経営者の比率が高く、製品の販売方法やM&Aに対する姿勢も柔軟な傾向が強くみられます。

本記事では、健康食品・サプリ業界のM&A動向について詳しく解説しますが、この章ではまず、健康食品・サプリ業界の特徴について説明します。

【健康食品・サプリ業界の特徴】

  1. 地方発の企業が多い
  2. マーケティング能力が重要
  3. 製品力が重要
  4. 参入障壁が低く競合が多い
  5. Eコマース、ネット通販と相性が良い
  6. 市場規模は安全性の問題報道などの影響で不透明

1.地方発の企業が多い

健康食品・サプリ業界は、地方でヒットした商品が口コミなどが徐々に広がって、全国区になるという製品が多い特徴がみられます。

主な販売方法がEC・通信販売であるため、地方からでも事業活動しやすいのも大きな強みであり、複数の主力製品を開発して順調に業績を伸ばす企業も、あえて都心に進出せず地方に残り続けることも珍しくありません。

2.マーケティング能力が重要

健康食品・サプリ業界でヒット製品を生み出すためには、マーケティング能力が必要不可欠です。しかし、近年は広告表現規制が厳しくなっていることもあり、健康食品・サプリ業界のマーケティングは多くの課題を抱えています。

広告表現規制に引っかからずに、顧客に対して効果的なアピールする方法を考えなくてはならないなど、マーケティング能力が重要な業界です。

3.製品力が重要

健康食品・サプリ業界は、製品販売について初回割引や無料などのサービスを導入しており、基本的にリピートを前提としたビジネスであるといえます。

顧客にもう一度利用したいと思ってもらえるような製品開発ができなければ、売上の増加を期待することはできないため、マーケティング能力と製品開発力のどちらも重要になります。

4.参入障壁が低く競合が多い

健康食品・サプリ業界の競争が激しくなる理由は、健康志向の高まりによる需要増加だけではありません。

業界全体の参入障壁が低いことで、新規に立ち上げる事業者や異業種からの参入が多いことも影響しています。

また、販売経路はECサイトや広告通販、テレビショッピングなどさまざまあります。それぞれの事業者の得意分野で勝負しやすいので、参入する事業者が多い業界となっています。

5.Eコマース、ネット通販と相性が良い

近年の健康食品・サプリ業界の著しい成長は、Eコマース(EC)、ネット通販との相性の良さも大きく影響しています。

ECサイトの運営だけで事業を成り立たせることも可能なので、実店舗の維持費などをかけることなく健康食品・サプリ製品を販売することができます。

6.市場規模は安全性の問題報道などの影響で不透明

健康食品・サプリの安全性の問題は度々報道されており、安全性が疑問視されることで業界全体の売上に大きく影響することも珍しくありません。

健康食品・サプリが害をもたらすという印象が強くなってしまうと、消費が大きく落ち込むことが想定されるため、今後の健康食品・サプリ業界の市場規模は先行き不透明といえるでしょう。

健康食品/サプリ業界のM&A動向

健康食品/サプリ業界のM&A動向

健康食品・サプリ業界のM&Aを検討する際は、M&A動向を把握しておくことが大切です。この章では、健康食品・サプリ業界のM&A動向を解説します。

【健康食品・サプリ業界のM&A動向】

  1. 同業他社によるM&A
  2. ファンドによる投資、M&A
  3. 後継者不在によるM&A

1.同業他社によるM&A

健康食品・サプリ業界では、事業規模の拡大を目的とした同業他社によるM&Aが増加しています。自社にない販売経路を持つ企業を買収することで、消費者に対してアクセスがしやすくなるなどのメリットがあります。

2.ファンドによる投資、M&A

成長が期待できる健康食品・サプリ企業は、ファンドによる投資目的のM&Aが行われることが多いです。

投資ファンドのM&Aの目的は基本的に経営権の掌握ではなく、対象企業の成長による利潤の獲得です。経営に強く干渉しないことが多いため、事業方針を変えることなく事業規模を拡大させやすくなります。

3.後継者不在によるM&A

少子高齢化の影響であらゆる業種において後継者問題が深刻化しており、健康食品・サプリ業界も影響を受けています。

後継者不在の企業はいずれ廃業という可能性が高いため、従業員の雇用確保や後継者問題の解消を目的にM&Aを検討する企業が増えています。

【関連】後継者募集が成功する鍵は?サイト10選からM&A仲介会社も紹介!

健康食品/サプリ業界のM&Aにあるメリット

健康食品/サプリ業界のM&Aにあるメリット

健康食品・サプリ業界のM&Aは、いくつかのメリットが存在します。この章では、健康食品・サプリ業界のM&Aのメリットを買収側と売却側それぞれの視点から解説します。

買収側のメリット

まずは、健康食品・サプリ業界のM&Aの買収側のメリットから解説します。主なメリットは以下の2つが挙げられます。

【健康食品・サプリ業界の買収側のメリット】

  1. 事業規模の拡大
  2. 成長が期待できるマーケットへの投資

1.事業規模の拡大

健康食品・サプリ業界はサプリメント分野を中心として、多種多様な分野が存在しています。巨大なマーケットはまだまだ発展の余地があるとされ、新規顧客の獲得見込みが期待されている業界です。

自社が取り扱っていない分野をM&A買収で取り込むことで、短期間で事業規模を拡大させ、新規顧客の獲得を狙うことができます。

2.成長が期待できるマーケットへの投資

健康食品・サプリ業界は、製品の安全性問題の報道などの逆風もありますが、基本的には成長が期待されている業界です。

安定した売り上げのある会社や魅力的な製品を持つ会社を買収すれば、今後のマーケットの成長に合わせて収益向上に期待できます。

売却側のメリット

続いて、健康食品・サプリ業界のM&Aの売却側のメリットを解説します。主なメリットは以下の3つが挙げられます。

【健康食品・サプリ業界の売却側のメリット】

  1. 後継者問題の解決
  2. 会社の成長
  3. 事業の選択と集中

1.後継者問題の解決

健康食品・サプリ業界では、後継者不在を理由に廃業する企業が増加していますが、廃業は従業員の失業を意味するため、経営者としてはできる限り避けたい選択肢です。

M&Aであれば買い手側に経営を託すことができるので、後継者問題を解決することができます。従業員の雇用を守ることにも繋がるので、経営者としての重圧からも解放されます。

2.会社の成長

健康食品・サプリ業界のM&Aの買収側の目的は、買収企業の成長にあります。継続的に成長するために、買収側の取引先である販売業者や小売店、原材料仕入れ先などの共有に期待できます。

グループ企業は、経営資源をグループ全体で共有することで効率的な業務体制を敷いているので、あえてグループ傘下入りすることにより会社の成長を図ることができます。

3.事業の選択と集中

健康食品・サプリ業界では、ほかの事業に集中するためにM&Aで健康食品・サプリ事業を手放す企業が増えています。

もともと健康食品・サプリ事業は比較的参入の障壁が低い特徴があり、ほかの事業と掛け持ちしやすいメリットがあります。事業の多角化を進める企業も少なくありませんが、手を広げすぎると経営リソースが集中できなくなる問題もあります。

【関連】M&Aのメリットを徹底解説!M&Aで会社を存続させよう

健康食品/サプリ業界の積極買収企業

健康食品/サプリ業界の積極買収企業

健康食品・サプリ業界は成長が期待されている業界のため、さまざまな企業が買収に積極的な姿勢を示しています。この章では、健康食品・サプリ業界の積極買収企業を3社紹介します。

【健康食品・サプリ業界の積極買収企業】

  1. 小林製薬
  2. ユーグレナ
  3. 塩野義製薬

1.小林製薬

1.小林製薬

https://www.kobayashi.co.jp/

小林製薬は、医薬品や衛星雑貨の企画・開発・販売を手掛ける製薬会社です。1919年設立の老舗企業であり、保有ブランドは「キムコ」「プリティ」などが挙げられます。

小林製薬は製薬会社として知られていますが、「イージーファイバー」などを筆頭に健康食品・サプリ事業にも注力しています。M&Aで健康食品・サプリ企業の買収を行っており、事業の多角化を推進しています。

1.梅丹本舗の買収

2019年5月、小林製薬は梅丹本舗の全株式を取得して会社化しました。取引価格は非公開ですが、10億円超えという見方が強いです。

梅丹本舗は、梅を使った健康食品を扱う企業です。「梅丹UG」や「古式梅肉エキス」などの主力製品があり、2018年8月期の売上高は5億円を記録するなど、安定した業績を残しています。

今回の買収は、小林製薬が注力している健康食品・サプリ事業の強化の一環としており、今後は小林製薬のノウハウを活用することで梅丹本舗の継続的な成長を図るとしています。

2.紅麹事業の買収

2016年2月、小林製薬はグンゼより紅麹事業を取得することを公表しました。取引価格は非公開とされています。

グンゼは、人気食品素材の1つである紅麹の研究・開発を行っています。独自に開発を進めてきた製法は、安全性・健康成分の豊富さにおいて高い評価を受けており、今回の買収成約へと至りました。

小林製薬は、自社グループの健康食品・サプリ事業のノウハウを用いることで、グンゼが進めてきた紅麹事業を活用した製品開発を進めるとしています。

2.ユーグレナ

2.ユーグレナ

https://www.euglena.jp/

ユーグレナは、ミドリムシを活用した食品・化粧品の開発・販売やバイオ燃料の研究を行っているバイオテクノロジー企業です。

近年は、経営戦略にM&Aを取り入れることで積極的に事業規模を拡大させています。健康食品・サプリ事業にも注力しており、業界内の有望企業の買収を行っています。

1.フックの買収

2018年4月、ユーグレナはフックの株式を取得して子会社化しました。株価評価はDCF法で行われ、1株あたり1,398,000~1,669,000円となり、最終的な取引価格は約8億円となりました。

フックは、美意識の高い女性を対象とした天然成分に拘った健康食品・サプリを販売しています。販売チャネルには、自社運営のECサイト「美的タウン」を有しており、安定した売り上げを誇っています。

ユーグレナグループが持つ通販事業基盤やマーケティング力と、フックが持つ顧客基盤やブランド力と合わせることで、康食品・サプリ事業におけるさらなる成長を目指します。

2.クロレラサプライの買収

2016年11月、ユーグレナは大象ジャパン(韓国大手食品グループの日本法人)からクロレラサプライの全株式を取得して子会社化することを公表しました。取引価格は約5億8000万円です。

クロレラサプライは、島根県を拠点にクロレラを活用とした機能性食品の通販事業を手掛ける健康食品・サプリ企業です。1992年の設立以来、クロレラを中心とした数々のヒット製品を生み出しています。

自社グループのブランド力や通信販売のノウハウと、クロレラサプライが保有する顧客基盤を活用することで、コスト削減などのシナジー効果創出を目指します。

3.塩野義製薬

3.塩野義製薬

https://www.shionogi.com/jp/ja/

塩野義製薬は、処方箋医薬品と医薬品を中核事業とする日本の大手製薬会社です。公式による略称として「シオノギ製薬」や「シオノギ」などがあります。

1919年の設立以来、医薬品を中核事業としてきましたが、近年は今後迎える高齢化社会に備えて高齢者向けの健康食品事業にも注力しています。

健康食品事業の買収

2019年1月、塩野義製薬は子会社のシオノギヘルスケアを通じて、宝ヘルスケアの全株式の取得とタカラバイオの健康食品事業を吸収分割による取得しました。取引価格は非公開とされています。

タカラバイオは、「医食同源」をコンセプトとした健康食品事業を手掛けている企業です。機能性成分を活用した健康食品の開発を行っており、宝ヘルスケアはその販売役を担っています。

塩野義製薬は今回の買収を通じて、グループ全体で推進している健康食品事業のさらなる強化・拡大を進めるとしています。

【関連】会社売却・企業売却の方法・流れを徹底解説!

健康食品/サプリ業界でM&Aを成功させるコツ

健康食品/サプリ業界でM&Aを成功させるコツ

健康食品・サプリ業界のM&Aを成功させるために、いくつか押さえておきたいコツがあります。特に重要なコツには以下の5点があります。

【健康食品・サプリ業界でM&Aを成功させるコツ】

  1. 強力な自社製品を持っている
  2. ブームなどで製造された製品の在庫がない
  3. 特許や権利を持っている
  4. 優秀な研究員、従業員がいる
  5. 信頼できる相談先がある

1.強力な自社製品を持っている

健康食品・サプリ業界のM&Aにおいては、強力な自社製品がある場合、安定した売り上げが期待されるため、M&Aの買い手側から高い評価を受けやすくなります。

M&Aの成約率にも直結するので、自社製品の中に強み・魅力のある製品がある場合は、分かりやすくリストアップしておくとよいでしょう。

2.ブームなどで製造された製品の在庫がない

健康食品・サプリ業界では、長い歴史のなかで一過性のブームが度々起きています。健康志向の高まりで消費者の関心が強まり、酢・ヨーグルト・寒天など、さまざまなブームが起きては消えていっています。

このようなブームに乗ることは大切ですが、売り切るタイミングを逃すと不良在庫となってしまう可能性が高くなります。不良在庫は買い手側にとってマイナス要素であるため、M&Aの成否を分けるポイントになるでしょう。

3.特許や権利を持っている

健康食品・サプリ製品は、特許や権利を取得することで消費者からの信用性を確保することができます。特許・権利のある製品は売上拡大を期待することができますが、取得には厳しい審査が伴います。

特許・権利は買収側にとっても魅力的なものなので、自社製品に特許・権利があるなら、大きな強みとなるでしょう。

4.優秀な研究員、従業員がいる

健康食品・サプリ業界のM&Aは、人材獲得を目的に行われることもあります。製品開発に携わる研究員や、マーケティングを担当する従業員などにおける優秀な人材を求めています。

社内に優秀な人材がいる場合は事前にリストアップしておくと、買い手側に対して効果的にアピールすることができます。

5.信頼できる相談先がある

健康食品・サプリ業界のM&Aでは専門的な知識が必要になるため、まずは信頼できる相談先をみつけることが重要です。

特におすすめの相談先はM&A仲介会社です。M&A仲介に特化した専門家なので、豊富な経験と知識を有しており、相談から成約までの一貫したサポートを受けることができます。

【関連】会社売却で仲介会社を使うべき理由7選!選び方や注意点も解説

健康食品/サプリ業界でM&Aする際におすすめの相談先

健康食品/サプリ業界でM&Aする際におすすめの相談先

健康食品・サプリ業界のM&Aを検討の際は、M&A総合研究所にご相談ください。M&A経験豊富なアドバイザー・弁護士が、2名体制でM&Aの全面的なサポートを行います。

中堅・中小規模の案件を中心に請け負っていますので、中小企業の健康食品・サプリ企業のM&Aも安心してお任せいただけます。

また、M&A総合研究では最短3ヵ月のM&A成約を可能にしています。通常のM&Aよりも短期間での成約を目指せるので、費用面や精神面における負担を軽減しやすいメリットがあります。

料金体系は完全成功報酬制を採用しています。健康食品・サプリのM&Aが成約するまで、仲介手数料は一切発生いたしませんので、費用面における負担を軽減することができます。

健康食品・サプリのM&Aに関する無料相談は24時間お受けしています。経験豊富なスタッフが真摯に対応させていただきますので、お気軽にM&A総合研究所までご連絡ください。

【関連】M&A・事業承継ならM&A総合研究所

電話で無料相談
0120-401-970
WEBで無料相談
M&Aのプロに相談する

まとめ

まとめ

健康食品・サプリ業界は、健康志向の高まりから業界全体の成長が期待されています。多方面からの参入も多く、競争環境はめまぐるしく変化し続けています。

健康食品・サプリ業界内の競争が激化するなか、経営戦略の一環としてM&Aを利用する企業が増えています。今後も業界で生き残るためには、M&Aに関する知識を得ておくことが重要になってくるでしょう。

【健康食品・サプリ業界の特徴】

  1. 地方発の企業が多い
  2. マーケティング能力が重要
  3. 製品力が重要
  4. 参入障壁が低く競合が多い
  5. Eコマース、ネット通販と相性が良い
  6. 市場規模は安全性の問題報道などの影響で不透明

【健康食品・サプリ業界のM&A動向】

  1. 同業他社によるM&A
  2. ファンドによる投資、M&A
  3. 後継者不在によるM&A

【健康食品・サプリ業界の買収側のメリット】

  1. 事業規模の拡大
  2. 成長が期待できるマーケットへの投資

【健康食品・サプリ業界の売却側のメリット】

  1. 後継者問題の解決
  2. 会社の成長
  3. 事業の選択と集中

【健康食品・サプリ業界の積極買収企業】

  1. 小林製薬
  2. ユーグレナ
  3. 塩野義製薬

【健康食品・サプリ業界でM&Aを成功させるコツ】

  1. 強力な自社製品を持っている
  2. ブームなどで製造された製品の在庫がない
  3. 特許や権利を持っている
  4. 優秀な研究員、従業員がいる
  5. 信頼できる相談先がある