事業承継の成功・失敗事例50選!

事業承継の成功事例集や失敗事例集をみておくことで、典型的な成功・失敗のパターンを知ることができ、事業承継を行う際に役立ちます。

本記事では、事業承継の成功事例集・失敗事例集をそれぞれ25選ずつ、合計50選紹介します。そのほか、事業承継を成功させる8つのポイントについても解説します。

目次

事業承継とは

事業承継とは、会社や個人事業の経営を後継者に引き継ぐことです。事業承継の方法には、経営者の親族を後継者にする親族内事業承継、社員などを後継者にする親族外事業承継、M&Aでほかの会社(第三者)に譲渡するM&Aによる事業承継があります。

かつては親族内事業承継が多かったですが、近年は少子化や個人の意思を尊重する傾向などからM&Aによる事業承継が増えており、今後もその割合は増えてくると考えられます。

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政府が事業承継を推奨する理由

2020年代は団塊世代の経営者が引退する時期にさしかかるため、多くの会社が事業承継の問題に直面すると考えられています。

日本にある企業の大半は中小企業であり、もしこのような会社が後継者がいないために廃業してしまうと、多くの雇用とGDPが失われることになります

そのため、政府も事業承継を推奨しており、支援機関の設置や法律の整備するなどの対応を進めています。

事業承継の成功事例集25選

事例集をみておくことで、実際に事業承継に取り組む際のポイントを把握することができます。この章では、事業承継の成功事例の事例集を25選紹介します。

【事業承継の成功事例集25選】

  1. アロマテラピー事業の事業承継の成功事例
  2. ラーメンチェーンの事業承継の成功事例
  3. 光学部品製造会社の事業承継の成功事例
  4. 機械メーカーの事業承継の成功事例
  5. 金属を切断する機械の製造販売会社の事業承継の成功事例
  6. ドラッグストアの事業承継の成功事例
  7. 内科医院の事業承継の成功事例
  8. 洋品店の事業承継の成功事例
  9. 弁理士事務所の事業承継の成功事例
  10. 土木工事会社の事業承継の成功事例
  11. 工務店の事業承継の成功事例
  12. プラスチック製造販売会社の事業承継の成功事例
  13. 歯車製造会社の事業承継の成功事例
  14. 化学薬品メーカーの事業承継の成功事例
  15. ゼネコンの事業承継の成功事例
  16. 製造卸売会社の事業承継の成功事例
  17. 部品メーカーの事業承継の成功事例
  18. 機械メンテナンス会社の事業承継の成功事例
  19. 光学用品販売会社の事業承継の成功事例
  20. 機械・部品の表面処理会社の事業承継の成功事例
  21. 建材・合板・建具会社の事業承継の成功事例
  22. 印刷会社の事業承継の成功事例
  23. 旅行会社の事業承継の成功事例
  24. システム開発会社の事業承継の成功事例
  25. 地場ゼネコンの事業承継の成功事例

①アロマテラピー事業の事業承継の成功事例

アロマテラピー製品の企画販売を手がける会社の、事業承継の成功事例です。今の社長は25歳でこの会社に入り、現場で実務を身につけました。

前社長の引退に伴い39歳で社長に就任しましたが、十分な期間をかけて事業承継を進めたのでスムーズな引継ぎができています。

②ラーメンチェーンの事業承継の成功事例

国内・海外に数百店舗を展開するラーメンチェーンの事業承継の成功事例です。前の社長が亡くなったため、今の社長が28歳で後を継ぎました。

新しく社長に就任したあとも無理な経営改革をしなかったことで、スムーズに事業承継を遂行した成功事例となっています。

③光学部品製造会社の事業承継の成功事例

産業機械やデジカメ用レンズなどを製造する会社の、事業承継の成功事例です。現社長は26歳で入社し、前社長の死去に伴い37歳で社長に就任しました。

現場仕事を一から経験することで従業員の信頼を得ることができ、社長就任時もスムーズな引継ぎができています

④機械メーカーの事業承継の成功事例

専門的な機械でトップシェアを誇る、機械メーカーの事業承継の成功事例です。前社長の息子が後を継げないため、M&Aで事業承継を行いました。

公認会計士のサポートを受けながら、慎重に準備を進めたことで適任者に事業を承継できた成功事例です。

⑤金属を切断する機械の製造販売会社の事業承継の成功事例

金属などを切断する機械を製造販売するメーカーの、事業承継の成功事例です。前社長の子供は会社を継ぐ意思がなく、M&Aによる事業承継を実行しました。

顧客や社員に混乱をきたさないように配慮したことにより、円滑な事業承継を成功させることができた事例です。

⑥ドラッグストアの事業承継の成功事例

ドラッグストアの事業承継の成功事例です。地方で10店舗ほどを展開していましたが、大手チェーンの進出で今後の経営に不安をもち、M&Aによる事業承継を決断します。

大手チェーンの傘下に入ることで、安定した経営基盤を得た成功事例となっています。

⑦内科医院の事業承継の成功事例

関東の内科医院の事業承継の成功事例です。前経営者が高齢により事業承継先を探していましたが、息子は医師ではないため、直接的に医院は承継できない状況でした。

しかし、息子が介護事業を立ち上げることで、うまく事業承継することができています

⑧洋品店の事業承継の成功事例

洋品店の事業承継の成功事例です。前経営者の努力により順調に事業拡大していましたが、バブル崩壊とともに事業の縮小を余儀なくされていました。

その後、前経営者の高齢を理由に息子が事業承継しましたが、事業承継後はネットの活用など経営方針の転換を図り事業を安定されることができています

⑨弁理士事務所の事業承継の成功事例

弁理士事務所のM&Aによる事業承継の成功事例です。事業承継時の前社長の年齢は70歳で、引退するために後継ぎを探していました。

事業承継では前経営者が口出ししすぎて失敗するケースも多いですが、この事例では後継者を信頼して距離感を持つことで、円滑に事業承継を進めています。

⑩土木工事会社の事業承継の成功事例

土木工事会社の事業承継の成功事例です。事業承継時の前社長の年齢は74歳で、高齢と健康問題が引退の理由となりました。

息子への事業承継を早い段階から準備していたため、スムーズに引き継ぐことができた事例です。

⑪工務店の事業承継の成功事例

中小企業の工務店の事業承継の成功事例です。前社長の引退に伴う事業承継で、後継者は前社長の義理の息子です。

前社長が計数管理や資金繰りについて丁寧に指導したことで、混乱なく事業を引き継ぐことができています。

⑫プラスチック製造販売会社の事業承継の成功事例

プラスチック製造販売会社の事業承継の成功事例です。前社長の引退による事業承継で、後継者は前社長の息子です。前社長と後継者が、意思疎通をしっかりとったことによる成功事例となっています。

⑬歯車製造会社の事業承継の成功事例

歯車の製造・販売会社の事業承継の成功事例です。前社長の引退による事業承継で、後継者は前社長の息子です。

グローバル化を意識し、後継者が早くから海外での経験を積んだため、事業承継後のスムーズな事業拡大に成功しました。

⑭化学薬品メーカーの事業承継の成功事例

老舗の特殊化学薬品メーカーの、事業承継の成功事例です。前社長の弟が専務を務めていましたが、弟には継がせず社員から後継者をみつけています。

社員への事業承継で問題となる、借入れや個人保証の問題をクリアしたことが成功の要因となりました。

⑮ゼネコンの事業承継の成功事例

地方のゼネコンの事業承継の成功事例です。事業承継と経営再建を同時に行わなければならない状況で、自社の社員を後継者に選びました。

長い年月をかけて後継者をしっかりと教育したことにより、スムーズに事業を承継することができた成功事例です。

⑯製造卸売会社の事業承継の成功事例

老舗の製造卸売会社の、事業承継の成功事例です。前社長の長男が後継者となる予定でしたが、長男に不幸があったためM&Aによる事業承継を行います。

急な事業承継となりましたが、次男・三男がM&Aについて丁寧に前社長をサポートしたことで、事業承継を成功させています。

⑰部品メーカーの事業承継の成功事例

部品メーカーの事業承継の成功事例です。前社長の健康問題による事業承継ですが、前社長の息子には会社を継ぐ意思がなく、M&Aによる事業承継を決断します。

M&Aによって大手企業へ自社を売却したことで、事業拡大を果たすことができています

⑱機械メンテナンス会社の事業承継の成功事例

1973年創業の、中堅機械メンテナンス会社の事業承継の成功事例です。前社長の高齢による事業承継で、後継者は前社長の息子です。

後継者に現場回りから一つずつ仕事を覚えさせ、従業員との信頼関係を築いたことで円滑な事業承継を実現できました。

⑲光学用品販売会社の事業承継の成功事例

光学用品販売会社の事業承継の成功事例です。前経営者の高齢による事業承継で、後継者は前経営者の長男です。

後継者の長男は早くから経営の基本を勉強したためスムーズな引継ぎができ、さらにIT化などの改革も進めるなど新たな取り組みも行っています。

⑳機械・部品の表面処理会社の事業承継の成功事例

電子・機械・自動車部品などの、表面処理を手がける会社の事業承継の成功事例です。前社長の高齢による引退が事業承継の理由で、後継者は前社長の息子となっています。

後継者に積極的にプロジェクトを任せて経験を積ませたことで、混乱なく事業承継を終えることができました。

㉑建材・合板・建具会社の事業承継の成功事例

木工製品・建材・合板・建具などを製造する会社の、事業承継の成功事例です。経営が苦しい状態で、前経営者の息子へ事業承継しました。

明確な経営目標の設定と人材育成の徹底などを行い、経営を立て直した成功事例となっています。

㉒印刷会社の事業承継の成功事例

大手メーカーの紙器関連製品などを手がける、印刷会社の事業承継の成功事例です。前経営者の経営方針の失敗により負債を抱えており、経営再建と並行しての事業承継となりました。

前経営者の親族が後継者となり、負債を洗い出し粘り強く処理していくことで、経営再建した成功事例です。

㉓旅行会社の事業承継の成功事例

学生のホームステイ先を斡旋する、旅行会社の事業承継の成功事例です。前経営者が高齢になったことによる事業承継を決意しました。

利益があまり出ていなかったにも関わらず、磨き上げをしっかり行ったことで9000万円という高値で売却することができました。

㉔システム開発会社の事業承継の成功事例

コンピューターシステム開発会社の事業承継の成功事例です。債務超過で経営が苦しく倒産の可能性がありましたが、M&Aによる事業承継で負債を解消しました。

磨き上げをしっかり行い、会社の強みを洗い出したことで、M&Aによる事業承継を成功させた事例です。

㉕地場ゼネコンの事業承継の成功事例

創業65年の地場ゼネコンの、事業承継の成功事例です。前経営者の引退に伴う事業承継で、後継者は現場と経理を担当していた社員となっています。

事業承継を円滑に行うために、後継者の社員に対して9年間に渡る経営者としての準備期間を与え、経営のノウハウを身につけさせたことにより、円滑な事業承継に成功しました。

事業承継の失敗事例集25選

次に、この章では、事業承継の失敗事例の事例集を25選紹介します。

【事業承継の失敗事例集25選】

  1. 地方スーパーの事業承継の失敗事例
  2. 贈り物会社の事業承継の失敗事例
  3. アパレル店の事業承継の失敗事例
  4. 広告デザイン会社の事業承継の失敗事例
  5. 製造業の事業承継の失敗事例
  6. 建築資材販売会社の事業承継の失敗事例
  7. 食品製造販売会社の事業承継の失敗事例
  8. 小売・製造業者の事業承継の失敗事例
  9. 金属部品製造販売会社の事業承継の失敗事例
  10. 食品加工会社の事業承継の失敗事例
  11. 飲食店の事業承継の失敗事例
  12. お菓子会社の事業承継の失敗事例
  13. 中華料理店の事業承継の失敗事例
  14. 派閥争いによる事業承継の失敗事例
  15. 十分な株式を相続しなかった失敗事例
  16. 準備不足で倒産した失敗事例
  17. 前経営者がいつまでも口出しする失敗事例
  18. 平等に相続したために事業承継に失敗した事例
  19. 相続対策の不備で事業承継に失敗した事例
  20. 派閥の分裂による事業承継の失敗事例
  21. 親族間の派閥争いによる事業承継の失敗事例
  22. 贈与のタイミングが早すぎた失敗事例
  23. 贈与のタイミングを誤った失敗事例
  24. 相続税のトラブルによる失敗事例
  25. 統合プロセスに失敗した事例

①地方スーパーの事業承継の失敗事例

1つ目は、地方のスーパーマーケットの事業承継の失敗事例です。小規模ながら安定した経営をしていましたが、前経営者の引退により息子が後を継ぎます。

しかし、息子に経営のノウハウがないまま急いで事業承継したため、業績が悪化してしまい結果的に倒産となりました

②贈り物販売会社の事業承継の失敗事例

プレゼント・贈り物を売る会社のケースです。前の社長が急病で亡くなったため、社長の息子が後を継ぐことになりました。

しかし、経営状態が予想以上に悪いことが分かり、経営再建は無理と判断して廃業を選択しました。前経営者のワンマン経営により、経営悪化に気づかなかったことが失敗の要因となった事例です。

③アパレル店の事業承継の失敗事例

女性向けアパレル店のケースです。前の社長のリタイアにより、社長の息子への事業承継を試みました。

しかし、息子への経営者としての指導を怠ったため、事業の引き継ぎをうまく進めることができず事業承継が失敗に終わっています。

④広告デザイン会社の事業承継の失敗事例

広告デザイン会社が事業の引継ぎに失敗したケースです。前経営者が高齢で引退することになりました。

後継者がいなかったうえM&Aのことをよく知らなかったため、有力な買収先候補があるにも関わらず廃業を選択してしまいました。廃業により従業員は職を失い、取引先との関係も途絶えてしまいました。

⑤製造業の事業承継の失敗事例

製造業の事業承継の失敗事例です。前の経営者の急病により、急遽長男が次の社長に就任しました。

長男には経営者としての経験がなかったため統率がうまくいかず、社内の不満が募り多くの従業員が退職してしまいました。

⑥建築資材販売会社の事業承継の失敗事例

建築資材販売会社の事業承継の失敗事例です。身近によい後継者がみつからないまま社長が高齢になってしまい、あせってM&Aを検討したものの売却先がみつかりませんでした。

早めに事業承継・M&Aの準備を進めておかなかったことが失敗の要因となった事例です。

⑦食品製造販売会社の事業承継の失敗事例

食品製造販売会社が事業引継ぎに失敗した事例です。前の社長が病気になり弟を後継者としましたが、その弟もその後健康状態が悪くなってしまいました。

ほかに後継者となってくれる適切な人物もみつからず、結果として経営が悪化してしまいました。健康上の問題は予測できないものですが、早めに事業承継の準備をしておかなかったことも失敗した要因といえるでしょう。

⑧小売・製造業者の事業承継の失敗事例

小売業・製造業などを手がけメーカーの事例です。前経営者が死亡したため、法定相続人による承継となりました。

経営者は遺言を作成していなかったため相続で揉めてしまい、会社経営にも悪影響が出てしまいました

⑨金属部品製造販売会社の事業承継の失敗事例

金属部品を製造・販売している小規模な会社の、事業承継の失敗事例です。70代の前経営者が急病で引退し、30代の後継者が後を継ぎました。

新社長は営業が苦手だったため取引先との関係をうまく築くことができず、業績が悪化してしまいました。後継者の能力を見誤ったことも失敗の要因といえるでしょう。

⑩食品加工会社の事業承継の失敗事例

食品加工会社の事業承継が失敗したケースです。前の社長が年齢による衰えで引退し、代わりに30代の新社長が就任しました。

新社長が会社を立て直そうとして強引な改革をした結果、従業員が不満を感じて退職してしまい、事業承継が失敗してしまった事例です。

⑪飲食店の事業承継の失敗事例

いくつかの店舗を同時に経営している、地方の飲食店の事業承継の失敗事例です。金融機関に勧められて、前経営者がまだ体力のある60代の時に後継者へ事業承継しました。

しかし、その後の資金繰りがうまくいかず、経営が悪化してしまいました

⑫お菓子会社の事業承継の失敗事例

甘味・おやつを製造・販売する会社のケースです。事業承継では、前の社長の息子が新しい社長となりました。

しかし、インターネットでの販売などを取り入れたい後継者と、昔ながらの対面販売にこだわる前経営者との間で軋轢が起き、経営状態が悪くなってしまった失敗事例です。

⑬中華料理店の事業承継の失敗事例

中華料理店を運営する会社が、事業承継に失敗したケースです。前の社長が亡くなったため、フレンチレストランを経営していた息子が後を継ぎました。

承継後、華料理店に多額の負債があることが分かり、息子がその費用を負担することになってしまいました

⑭派閥争いによる事業承継の失敗事例

親族同士でもめ事が起こってしまった失敗事例です。事業承継により、前の社長の息子たちが株式を取得しました。

しかし、長男と次男では取得割合が違い、長男が過半数を取得することになったため、割合が少ない次男から不満が上がり、派閥争いが起こってしまいました

⑮十分な株式を相続しなかった失敗事例

これは、相続にあたって引き継ぐ株式割合に関連する失敗事例です。前経営者の引退にあたり、息子が後継者となり事業承継しました。

しかし、息子が保有する議決権が少なすぎたため、ほかの株主に経営権を奪われてることになってしまいました。事前に経営権の掌握に必要な株式を確保しておかなかったことが、失敗の要因です。

⑯準備不足で倒産した失敗事例

この事例では、前経営者の急逝したことにより、慌てて事業承継をすることになりました。

生前に事業承継に関する十分な準備をしていなかったため、業績が悪化しまい最終的には破産手続きをすることになってしまいました

⑰前経営者がいつまでも口出しする失敗事例

この事例では、80代の前経営者から60代の後継者へ事業承継を行いました。事業承継後も前社長が後継者の経営に過剰に干渉したため、後継者と軋轢ができてしまっ失敗事例です。

⑱平等に相続したために事業承継に失敗した事例

この事例は、相続に関するトラブル防止を重視しすぎたことが失敗の要因となっています。

前経営者は、相続で揉めないために子どもや親族に平等に株式を相続させました。しかし、株式の相続を平等にしたがために経営権の掌握ができず経営が混乱してしまった失敗事例です。

⑲相続対策の不備で事業承継に失敗した事例

これは、前経営者が遺言を作成せずに死去したため、相続問題で経営が混乱をきたした事例です。

納税資金の捻出のために自社株買取請求をせざるを得なくなり、結果として財務状況が悪化してしまいました

⑳派閥の分裂による事業承継の失敗事例

前経営者の急死により息子へ事業承継しましたが、その際に前社長が保有している株式が少ないことがわかりました。

その結果、後継者となった子は経営権を得られず、派閥争いが起きてしまい経営が混乱してしまった失敗事例です。

㉑親族間の派閥争いによる事業承継の失敗事例

前社長の弟が専務を務めている会社で、社長と専務それぞれの息子が会社に入社しました。

事業承継時に前社長が自分の息子を強引に後継者にしたため、専務からの反発を招いてしまい失敗してしまった事例です。

㉒贈与のタイミングが早すぎた失敗事例

この会社の前経営者は相続対策のために、後継者となる息子に段階的に株式を贈与していました。

しかし、親子の間で経営方針に関して意見が食い違い、承継前に息子が経営に過剰に介入してしまいました。贈与のタイミングが早すぎたことが失敗の要因となった事例です。

㉓贈与のタイミングを誤った失敗事例

この会社では、金融機関に勧められたこともあり、前経営者の息子名義で資産管理会社を設立しました。

しかし、その際に高値で株式を譲渡したため、余計な税金を負担することになった失敗事例です。

㉔相続税のトラブルによる失敗事例

80代の前社長が急死したため、自社株は会社経営と関係のない親族が相続することになりました。

相続税の支払いでトラブルになってしまい、結果として前社長の死後数か月で黒字倒産してしまった失敗事例です。

㉕統合プロセスに失敗した事例

事業承継の手続き自体はうまくいったものの、その後の統合プロセスで失敗した事例です。

前経営者の引退に伴いM&Aで事業承継を行いましたが、統合プロセスで前経営者が引退後も経営に干渉しすぎたため、その後の経営に悪影響が出てしまいました

事業承継を成功させるポイント

事業承継を成功させるためには、事例集を把握して成功・失敗のパターンを知っておくこと、そして成功させるポイントを押さえておくことが重要です。以下8つのポイントを押さえておけば、事業承継の成功率を高めることも可能です。

【事業承継を成功させるポイント】

  1. 時間的に余裕のあるスケジュールで事業承継を行う
  2. 後継者の選定・育成をしっかりと行っている
  3. 事業承継について相談できる人間が身近にいる
  4. 事業の引継ぎ・人脈の引継ぎを行っている
  5. 役員・従業員・取引先などに理解・協力が得られる準備をしている
  6. 会社の法務・財務・資金など承継することを踏まえた対策が出来ている
  7. 親族などへの承継が難しい場合にはM&Aも視野に入れている
  8. 事業承継の専門家への相談を行っている

①時間的に余裕のあるスケジュールで事業承継を行う

失敗事例集をみても分かるように、前経営者が高齢になってもまだまだやれると考えてしまい、事業承継の準備を後回しにしてしまうケースが多くなっています。

事業承継には後継者の育成を含めると、5年~10年必要であるともいわれています。そのため、経営者が50代に入ったあたりで、余裕をもってスケジュールを立てていくことが重要です。

②後継者の選定・育成をしっかりと行っている

成功事例集をみると、後継者の選定をしっかりと行い、育成に何年も時間をかけていることが分かります。

後継者育成にかかる期間を考慮して、事業承継は10年くらいかけてじっくりと行うことが理想といえるでしょう。

③事業承継について相談できる人間が身近にいる

多くの中小企業経営者にとって、事業承継は経験のない未知の領域になります。よって身近に相談できる人がいるかどうかが、成功を大きく左右します

もし身近に相談できる人間がいない場合は、M&A仲介会社の専門家に相談するようにしましょう。

④事業の引継ぎ・人脈の引継ぎを行っている

事業承継を成功させるためには、事業だけでなく人脈の引継ぎもしっかりと行うことが大切です。

経営者が交代すると取引先や顧客は不安を感じることも多いので、人脈の引継ぎは特に慎重に行う必要があります。

⑤役員・従業員・取引先などに理解・協力が得られる準備をしている

失敗事例集をみると、人間関係のトラブルによって事業承継がうまくいかないケースも多いことが分かります。

事業承継を成功させるためには、役員・従業員・取引先などに理解・協力が得られる準備をすることが大切です。

⑥会社の法務・財務・資金など承継することを踏まえた対策が出来ている

失敗事例集をみると、事業承継後に債務超過が発覚して、結果的に失敗しているケースもあります。

事業承継を成功させるには、法務・財務・資金の承継がスムーズにできるよう、財務諸表の確認などを行っておくことが大切です。

⑦親族などへの承継が難しい場合にはM&Aも視野に入れている

成功事例集をみると、親族へ事業承継している割合が多いものの、M&Aによる事業承継を成功させている例も数多くみられます。

もし、子どもや親族に適切な後継者がいない場合は、M&Aという選択肢も積極的に検討することが大切です。

⑧事業承継の専門家への相談を行っている

事業承継は、ほとんどの経営者にとって初めての経験になるので、M&A仲介会社など事業承継の専門家へ相談することが大切です。

事業承継の専門家に相談することによってスムーズに進められるだけでなく、成功する確率を上げることもできます。

ほとんどのM&A仲介会社は無料相談を受け付けているので、まずは相談してみるのもおすすめします。

【関連】事業承継は戦略で成功が決まる!失敗しないための3つのポイントは?

事業承継の相談はM&A仲介会社がおすすめ

M&Aによる事業承継を成功させるためには、まず自社の条件に合った相手先を探さなければなりませんが、その際は専門家のネットワークを活用することが有効です。

M&Aによる事業承継をお考えの方は、ぜひM&A総合研究所へご相談ください。事業承継の経験豊富な会計士・弁護士・アドバイザーの3名体制で、クロージングまで親身になってフルサポートいたします

料金は着手金・中間金無料の完全成功報酬制となっており、コストを抑えて事業承継を行うことができます。

無料相談は随時受け付けていますので、事業承継をご検討の際は、お電話かメールでお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

事業承継を行う際は、成功事例集・失敗事例集から典型的なパターンを把握しておくことが大切です。

事例集を踏まえたうえで、早い段階から準備しておくことが事業承継を成功させるポイントのひとつともいえるでしょう。

【事業承継を成功させるポイント】

  1. 時間的に余裕のあるスケジュールで事業承継を行う
  2. 後継者の選定・育成をしっかりと行っている
  3. 事業承継について相談できる人間が身近にいる
  4. 事業の引継ぎ・人脈の引継ぎを行っている
  5. 役員・従業員・取引先などに理解・協力が得られる準備をしている
  6. 会社の法務・財務・資金など承継することを踏まえた対策が出来ている
  7. 親族などへの承継が難しい場合にはM&Aも視野に入れている
  8. 事業承継の専門家への相談を行っている