
大阪府では、中小企業を中心に事業承継問題が深刻化しています。事業承継は承継先やタイミングなどが重要であり、計画的に実行することが求められます。
本記事では、大阪府の事業承継の成功ポイントや注意点、おすすめの仲介会社を紹介します。
目次
大阪府の事業承継事情

大阪府は昔から商人の街として知られており、多くの中小企業が集まっています。しかし、近年は経営者の高齢化や産業構造の急激な変化などの影響により、廃業・倒産する中小企業が増えてきています。
中小企業数は減少の一途を辿っており、大阪府の経済状況が大きく変わろうとしています。このような事態を避けるためには、各企業が事業承継に対して前向きに取り組むことが大切です。
本記事では、大阪府での事業承継の備えとして、成功ポイントや注意点、おすすめの仲介会社を紹介します。
【大阪府の事業承継】成功ポイント

大阪府の事業承継を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。この章では、大阪府での事業承継における成功ポイントを解説します。
【大阪府での事業承継の成功ポイント】
- 公的機関に相談する
- 経営者のこだわりを捨てる
- 承継先を大阪にだけこだわらない
1.公的機関に相談する
大阪府での事業承継の相談先候補として、公的機関である「大阪府事業引継ぎ支援センター」と「大阪府事業承継ネットワーク」があります。
事業承継に関して無料相談できるため、全体の流れや取り組み方など、事業承継の大まかな方針を立てることができます。
2.経営者のこだわりを捨てる
会社を経営していくうえで経営者のこだわりはとても重要ですが、事業承継の場面では引継ぎの妨げになることもあります。
承継条件や承継先に求める能力の水準が高いために、事業承継を実行しにくくなっているというケースもあります。
あまりこだわりが強すぎると事業承継の機会を逃す可能性もあるため、ある程度は妥協することも大切なポイントになります。
3.承継先を大阪にだけこだわらない
大阪府での事業承継は承継先を大阪エリアから探すことが多いですが、できる限り広範囲から探すほうが好条件の承継先をみつけやすくなります。
大阪の企業は、ものづくりにこだわる製造業が集中する傾向にあります。確かな技術と実績は全国の企業から高い評価を受けやすいため、全国に向けて積極的にアピールして承継先を探すことが好ましいでしょう。
【関連】大阪でおすすめのM&A仲介会社10選!選ぶポイントや手数料の相場・事例を紹介
【大阪府の事業承継】注意点はある?

大阪府の事業承継を行う上で、気を付けなければならないポイントもあります。大阪府の事業承継で特に注意すべきポイントには、以下の4つがあります。
【大阪府での事業承継の注意点】
- 誰に承継するのかを考える
- 権限委譲のタイミングに注意する
- 計画的に承継を行う
- 資産の集中を行っておく
1.誰に承継するのかを考える
事業承継は承継先の候補によって全体の流れや承継方法が変わります。早い段階から承継先を決定しておくことで、一貫性を持った事業承継を行いやすくなります。
事業承継の承継先は、親族あるいは親族外から選びます。従来の中小企業の事業承継は親族に承継することが一般的でしたが、近年は親族に後継者候補がいないために親族外へ承継するケースが増えています。
親族に後継者候補がいない時は、早期から親族外承継の準備を進めておかなければ事業承継が進められなくなる可能性がある点に注意が必要です。
2.権限委譲のタイミングに注意する
後継者への権限委譲タイミングは注意が必要です。後継者に経営者としての必要が能力がない段階で事業承継してしまうと、その後の会社経営がうまくいかない恐れがあります。
事業承継における権限委譲は、会社の経営を託すことになるため現経営者にとって一大決心となります。後継者の育成状況などを考慮してタイミングを伺わなくてはなりません。
3.計画的に承継を行う
大阪府での事業承継は無計画で進めると失敗に終わる可能性が高いので、現経営者の方針を事業承継の関係者の間で共有するためにも、事業承継計画を作成しておくことが大切です。
事業承継計画の作成は中小企業庁の「事業承継ガイドライン」でも示されています。事業承継に係る関係者の現状、事業承継に係る現状認識などの現状把握を行い、事業承継の方針を決定する事業承継計画を作成します。
4.資産の集中を行っておく
事前に準備を進めていないと、株式や事業用資産などを後継者に集中させることが難しくなる場合があります。
有効な対策法は、現経営者が元気なうちに生前贈与を進めておくことです。一度にすべての資産を贈与すると高額の贈与税が発生するため、長い時間をかけて小分けに進めていくと税金負担を軽くしながら事業承継の準備を進めることができます。
【大阪府の事業承継】おすすめの仲介会社紹介

大阪府での事業承継は、計画的に進めなくてはならないので専門家のサポートが必要不可欠です。この章では、大阪府の事業承継の相談先におすすめの仲介会社を紹介します。
【大阪府の事業承継の相談先におすすめの仲介会社】
- 株式会社M&A総合研究所
- 株式会社オンデック
- 株式会社きずな
1.株式会社M&A総合研究所

https://masouken.com/lp01
大阪府の事業承継の相談先として、おすすめの仲介会社1社目は株式会社M&A総合研究所です。
M&A総合研究所は、M&A・事業承継サポートに特化したM&A仲介会社です。中堅・中小規模のM&A・事業承継仲介を得意としており、豊富な経験と実績を保有しています。
サポートの特徴は、経験豊富なアドバイザーと弁護士2名による専属サポートです。事業承継シーンで必要になる知識を備えているので、一貫したサポートを受けることができます。
サイトURL | https://masouken.com/lp01 |
特徴 | M&A・事業承継の豊富な経験と実績 アドバイザー・弁護士の専属サポート |
お問合せ先 | 0120-401-970 |
2.株式会社オンデック

https://www.ondeck.jp/
大阪府の事業承継の相談先として、おすすめの仲介会社2社目は株式会社オンデックです。温デックスは、中小企業支援に特化したM&A仲介会社です。
2005年の創業から、数少ない中小企業M&Aのパイオニアのひとりとして、M&A市場の発展に貢献しています。
M&A以外に事業承継サポートにも注力しています。親族内承継・親族外承継と状況に合わせて最適なプランを提示することで、手厚い事業承継支援を行っています。
サイトURL | https://www.ondeck.jp/ |
特徴 | 中小企業支援に特化 |
お問合せ先 | 0120-769-732 |
3.株式会社きずな

https://kizuna-ma.com/
大阪府の事業承継の相談先として、おすすめの仲介会社3社目は株式会社きずなです。きずなは、士業が運営するM&A仲介会社です。
弁護士、税理士などの士業が集まって設立されており、それぞれの専門分野や知識を活かしたサポートが特徴的です。
特に譲渡側へのサポートに特化しており、譲渡側は手数料完全無料としています。M&Aによる事業承継を検討の際は、手数料負担を抑えながら承継先を探すことができます。
サイトURL | https://kizuna-ma.com/ |
特徴 | 弁護士、税理士、行政書士が集まって設立 |
お問合せ先 | 0120-279-127 |
【関連】大阪での会社売却のオススメ相談先10選【譲渡案件一覧あり】
【大阪府の事業承継】セミナーで情報収集

大阪府では、事業承継に関するセミナーが定期的に開催されています。事業承継セミナーは事業承継の専門家による話を聞けるほか、同じ悩みを持つ経営者と触れ合う場としても活用することができます。
2020年現在は、新型コロナの感染拡大の影響でセミナーの中止が相次いでいるため、残念ながらセミナーの開催予定はありません。そのためこの章では、大阪府で過去に開催された事業承継セミナーをピックアップして紹介します。
1.後継者のホンネ!事業承継セミナー
2020年1月22日、鷲尾 岳氏(ワシオ株式会社 統括部長)と藤井 篤彦氏(パレ・フタバ株式会社 取締役副社長)による3部構成の事業承継セミナーが大阪の泉大津商工会議所で開催されました。
本セミナーの対象者は、家業を継ぐ後継者です。本セミナーの講師である鷲尾氏と藤井氏は実際に家業を継ぐ準備を進めており、「家業に入ったキッカケ」や「どのようにして家業の磨き上げを進めるのか」などをテーマにした内容となっています。
2.元学生起業家とアトツギのトークセッション
2020年1月17日、岡本 友海氏(いずみ経営研究所 代表)と長谷部 愛氏(株式会社日本木材 取締役)によるトークセッションイベントが大阪の忠岡町商工会で開催されました。
トークのテーマは、大阪府の中小企業の事業承継問題です。それぞれ元学生起業家とアトツギという立場から、大阪の中小企業が抱えている問題や取り組むべき課題などをセッションする内容になっています。
【関連】事業承継ガイドラインを要約解説!効率良く引き継ぎを行おう!
まとめ

本記事では、大阪府での事業承継について解説しました。成功するためのポイントや注意点など、大阪の事業承継を進めるうえで押さえておかなくてはならないことが数多くあります。
大阪の事業承継は計画性が必要になるため、早期に着手しておくことが求められます。その際は、必要に応じて専門家に相談すると、スムーズに進めやすくなるでしょう。
【大阪府での事業承継の成功ポイント】
- 公的機関に相談する
- 経営者のこだわりを捨てる
- 承継先を大阪にだけこだわらない
【大阪府での事業承継の注意点】
- 誰に承継するのかを考える
- 権限委譲のタイミングに注意する
- 計画的に承継を行う
- 資産の集中を行っておく
【大阪府の事業承継の相談先におすすめの仲介会社】
- 株式会社M&A総合研究所
- 株式会社オンデック
- 株式会社きずな